2018/09/05 10:45

〈リヴァプール〉


AM10:00 荷物とギターを抱え教会へ


AM10:30 セントピーターズ教会に到着


中を覗くと優しい笑顔の神父さんと目が合う


I'm from JAPAN!』と片言の精一杯。

『ようこそ!』と笑顔で手招きし中に入れてくれた




旅のガイドブックにしていたリリーフランキーさんの【ビートルズへの旅】を鞄から取り出す




ページをめくり、『コレは、ココですか?』と精一杯のジェスチャー。


『案内してあげよう、こっちだよ』と笑顔の神父さんに着いて行くと教会の隣にあるお墓を案内してくれた。



『ここはビートルズのシングルと同じ名前のエリナー・リグビーの墓石だよ』と(多分)話されていた。



次に案内してくれたのは、目的地でもある〈全てはここから始まった〉場所へ


中へ入ると静かで、何にもない

だけど間違いなくここは特別な場所。




ある夏の日、ジョン・レノンが初めて組んだバンド〈クオリーメン〉はここで演奏をしていた



そこに友達に誘われてやって来たのはポール・マッカートニーだった



ライブの後、友達に紹介されポールはジョンの目の前でギターを弾き歌ってみせる

ジョンはポールの演奏に惹かれ、それから一緒に音楽を始める事になる。



後々にThe Beatlesとなるこの二人


この二人が出会った場所に、私がいる。


〈全てはここから始まった〉記念プレート





部屋の壁にはジョンやポールの若かりし写真が貼ってある


神父さんが説明をしてくれているが、まったく分からない。


神父さんも(伝わってないだろうなぁ)と思いながらも説明してくれているのは、分かる。


説明が一通り終わったところで

『ここで歌ってみるかい?』とギターを指差す



続けて『ちょっと待っててね』と奥の部屋へ消えて行く神父さん


心臓がバクバクと音を立てる



椅子と譜面台を抱えて戻ってくる神父さん。



こんな事を、ここを訪れた全ての人にしているの?


遥々遠い日本からギターを抱えて来た

へなちょこに愛のお導きなの?



申し訳ない気持ちと、幸せに満ちた気持ち。




ギターの音を出すと、何もない広い部屋に響き渡る


神父さんがニコニコしている


私は歌い始めた。




Let It Be The Beatles




弦を押さえただけで広がっていく音


私の声はこの部屋にある全ての物に触れた




歌い終わると、ニコニコと優しい笑顔で拍手をしてくれている神父さん




こんな奇跡の様な出来事が起きても、Thank you so much!!しか言えないへなちょこっぷり。


とにかく神父さんの優しさに包まれた時間でした



神父さんに心から感謝を。

そして、リリーフランキーさんにも(勝手に)感謝を。



Thank you soooooo much!!




最後まで読んで下さりありがとうございました。